農業の女神 2010 7 4

 一般の方は、日本の農業を誤解していると思います。
たいていの人は、日本の農業を弱小だと思っていませんか。
 しかし、日本の工業製品が世界トップレベルであるように、
日本の農業技術も、世界トップレベルだと思います。
 今年の5月2日に「農業大国 2010 5 2」という文章を書きました。
農業大国の世界ランキングは、
1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位ブラジル、5位日本です。
これが、世界の5強です。
 最近、日本のサッカーは強くなりましたが、
それでも、日本の農業の方が強いのです。
何しろ、世界の5強ですから。
 小泉政権時代に、私は「日本の農産物を輸出してはどうか」と書きました。
多くの反応は、「そんな高い農産物、誰が買うのか」というものでした。
 しかし、世界には「いくら高くても、
高品質な農産物を買いたい」という人たちも、多いのです。
そういう需要を見逃しているのです。
 次に、私が考えているのが、日本の農業技術の「輸出」です。
これが、ビジネスモデルとして商売にならないか考えるべきでしょう。
日本のプロ農家が世界で活躍する日が来ることを期待しています。
 「週刊エコノミスト 2010 7/6」では、
「競争力ある農業」という特集があります。
要するに、「リスクをとって高収益を狙う」ということです。
 人間は、やる気を出せば、不可能が可能となるのです。
「自分はできない」と思っていると、永久にできない。
 不可能を可能とする。
そういう信念を持っている人には、農業の女神が微笑むでしょう。

農業大国 2010 5 2
 農業大国というと、どういう国を連想するでしょうか。
1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位ブラジル、5位日本。
 日本の5位は、妥当と見るか、意外に低いと見るか。
日本の人口は1億人強で、経済規模は世界第2位。
しかも、日本の消費者は、国産に強い「こだわり」があります。
だから、スーパーに行くと、農産物は、国産ばかり。
そういうわけで、必然的に日本は農業大国となるでしょう。
その上、日本の農業技術は、非常に高いのです。
日本の農業に興味がある方は、以下の本を読むと知識が深まるでしょう。
書名 日本は世界5位の農業大国
著者 浅川 芳裕  講談社プラスアルファ新書
 もう5年以上前になるでしょうか。
私は、このように提案しました。
「日本は、工業製品だけでなく、農産物も輸出したら、どうでしょうか」
これに対して、多くの人は、こういう反応でした。
「日本の農産物は高いから、世界では売れない」
 しかし、世界には、いくら高くても、
安全で、おいしい農産物を買いたいと思っている人が多いのです。
 たとえば、人口の1%が富裕層だと仮定すると、
人口1億人では、富裕層は100万人程度になってしまいますが、
人口10億人ならば、富裕層は1000万人の規模になり、
市場規模としては大きなものとなります。
商売するならば、金持ち相手のビジネスも考えておく必要があります。
 いや、金持ちでなくても、たまには高品質なものを食べたいと思うでしょう。
たとえば、誕生日や記念日などの特別な日が考えられるでしょう。
 さて、次に考えているのが、農業技術の輸出です。
日本の農業技術は高いと書きましたが、
こうした技術をぜひとも世界に輸出したいものです。
 日本の工業力は、世界の誰もが知っているでしょうが、
日本の農業力は、意外に知られていません。
 日本の新幹線技術を外国に売り込むのもよいことですが、
その前に、日本の農業技術も外国に売り込んでは、どうでしょうか。
 前述した浅川氏の著作には、こうあります。
「7%の超優良農家が、全農産物の60%を産出」
こうした超優良農家は、世界でも活躍してほしいと思います。















































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